プロローグ

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俺は今、森の中で隠れていた。 「こんな大会出るんじゃなかった…」 さっきから口から出てくるのは愚痴ばかりだった。 そりゃそうだ、ただの缶蹴りだと思って友達の誘いにのり、この缶蹴りの大会に出たが…まさか本当に“何でもあり”だったとは… 気が滅入るってもんだ… 「はぁ…こんな大会出るんじゃなかった…」 俺はもう一度同じ言葉を、今度はため息と共に言う。 さて、これからどうするか… 仲間が缶を蹴りに行くだろうか? 時間を無駄に過ごしてはいけない、もしタイムリミットが0になれば俺達攻撃側は……死ぬ 俺はべレッタを片手に決意する。 「よし、缶を“蹴り”に行くか…!」 そして俺は防御側がいるであろう場所に向かい、走る。 今日の月は綺麗な三日月だな…と俺らしくもない言葉を心で呟く。
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