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咲也はまた焦りが出てきた。
「もしこれが…本当なら…死ぬって事もあるんじゃ…。厄介な事になった…。」
しかし、咲也の考えは変わる事は無く、春奈を助ける一心しか心にはなかった。
そして咲也は立ち上がり、カードと地図をスクールバッグに詰め込んだ。
「忘れ物はないな。」
準備を整え、扉の前に立った。異常な程の緊張が出てくる。そして緊張を抑えながらドアノブに手を掛け扉を勢い良く開け、部屋を後にした。
「大丈夫みたいだな。」
周りをキョロキョロと見渡す。部屋の外は長く続く通路が咲也の目の前と左右にある。壁は銀色で少し輝いていて、ほんの少し眩しさを感じた位だった。
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