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「ここはどこなんだよ。意味わかんねえ。」
その部屋から出てきたのは、中学生位の少年だった。少年は咲也に気が付き、人に会えた事に驚いたらしい。しかし少しの間どちらからも話さずに沈黙が続いた。
「ね…ねえ。」
そう話し掛けたのは、咲也だった。
すると、少年はあたふたしながら返事をした。
「は、はい!?何ですか!?」
「君もここに閉じ込められたの?」
聞かれた少年は大きく頷いた。
「そうなんです。じゃあ、貴方も同じ様に?」
「ああ。俺は学校を出てすぐに気を失って目を覚ましたらこの有り様さ。君はどうだったの?」
少々苦笑いしたながら話す咲也に少年も答えた。
「俺もそんな感じです。家について自転車を止めたとこまでしか思い出せないんです。」
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