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咲也の手には少し汗が出ていた。ドアを開ける時は何が起こるかわからないと言う緊張が出ていたからだ。
ふ~…と息を吐いた。そして、ドアを引き開けた。
ギィィィ…
重い音が通路に響いていく。
中を見ると地図の通りかなり大きなホールだった。
「ひっろいな~!」
翔は驚きながらホールを見渡す。
すると、柱の影から人がいきなり二人の目の前に現れた。
「あんた達、誰よ?」
そう強引なしゃべり方をしてきたのは三十歳半ば位の女性だった。
焦りながらも咲也は答えた。
「あっすいません。人が居るのに気付かなかったのもので…。」
女性はため息をつきながら咲也達に聞いてきた。
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