序章 訪れる悲劇

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「いつもいつもだるいなあ」 そう呟きながらも学校に行く。 「今日は、気分乗らないし、屋上で寝てよ。」 校門をくぐり、すぐに屋上に向かって行った。 影になっている所にスクールバッグを枕代わりにしてすぐに目を閉じた。 すると誰かが屋上に来る音が聞こえた。その人物が咲也の視界に入った時、少しため息が出た。 「あっ!いたいた。」 その人物は咲也の幼なじみでもあり彼女でもある海道 春菜(かいどう はるな)だった。 「何だよ?」 だるそうに尋ねる咲也。 「だって教室居なかったから…。それに、大体教室居ない時は、いつもここに居るから来てみたの。」 そう言いながら春菜は咲也の横に歩いて来た。 「お前、授業あるんだから行けよ。」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!