夢の始まり

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夢の始まり

「バシーン」「ストライクアウト!」 キャッチャーミットが鳴り響いた。その瞬間、背番号1の目には涙がこぼれた。 早すぎた。県大会三回戦で敗退。プロを目指す彼にとって早すぎた夏だった。 最後の打者だった彼の恋女房は、溢れた涙をこぼれないように上を向いたままバッターボックスに立ち尽くしたままだ。
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