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あたしはその光景に
ただ、ただ、
びっくりしていた。
綺麗な涙。
子供だと言うのに、
酷く静かに泣いていた。
子供ながらに、
釘付けになって見ていた。
やがて、彼が
あたしの存在に気づいた。
そして涙を
パジャマの袖で拭うと、笑ったんだ。
(…何だ、笑えるんじゃん。)
あたしも笑顔を返した。
その日から、
あたしと彼は仲良しの友達。
その関係は―…
中学でがらりと
変わってしまうけれど。
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