思い出

3/5
前へ
/129ページ
次へ
それは、あたしが 売店で柚に何かを 買っていこうと していた時だった。 ロビーで話す 大人たちの声が聞こえた。 全然知らない人だったけど、 話題は柚の事だった。 「柚くん、可哀想にね…。」 「本当に。」 「あの子、病気で 18まで生きられるか 解らないんでしょう?」 (えっ…?) ショックで固まった。 (柚が…病気!?) そりゃ入院してるんだから どこかは悪いだろうと 思っていたけど、 そんなに深刻なものだとは 思わなかった。 すぐに出てこれるものだって 思い込んでたんだ…。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加