切ないラブソング

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体調を壊して転職した・・・とはいえ、それなりに未練がある。 今のところの夢は、三年付き合った彼氏と結婚して子供を産み、その子の洋服を作ることだ。 出来るなら祐弥のデザインで。 バーの雰囲気や音楽も好きだったが、祐弥を待つ間音楽を聴く。 古内東子の「誰よりも好きなのに」 前の曲だが、お気に入り。 実際にこんな女性がいたらかなり重いけど。 「何聞いてる?」 後ろから祐弥が声をかけてきた 「古内東子~~」 「・・・誰それ」 と興味なさげ。 「知らない?誰よりも好きなのにってタイトル」 祐弥の片耳にイヤホンをつけて最初からスタート。 二人横並びで、終わりまで聴いた。 「・・・・・・声が好きなんだよねぇ」 「・・・へ~・・・。内容はちょっと共感するけど」 私にイヤホンを返しながらいう。 「共感?気になる女性とか出来たってこと~?」 「・・・バーカ。おまえに相談なんてするか」 「なにそれ、ひどいなぁ」 むぅぅぅっとむくれてカクテルを飲む。 祐弥はビール。
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