74人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
「レッドさん…」
イエローはレッドが倒れた時を思い出す。
※
その日、イエローとレッドは一緒に買い物をする約束をしていて、トキワの商店街に日用品や服など色々買いに行った。
その時に、レッドが何時もよりも口数が少なくて、笑顔も心なしか元気がなさそうに見えた。
しかし、レッドが大丈夫と言うように笑うから、気のせいだと思っていた。
「今日はありがとうございました」
「いや、俺も楽しかったからいいよ。またな。」
買い物を終え、イエローはレッドに自宅まで送って貰い、帰宅するレッドを見送って荷物を片付けようとした時だった。
玄関でどさりと何か重いものが倒れる音が聞こえた。
「レッドさん、どうしました…、レッドさん!!」
玄関を覗くとレッドがうつ伏せに倒れていた。
「レッドさん!しっかり!」
駆け寄って抱え起こしたレッドの体はすごく熱かった。
「凄い熱…」
呼吸も浅く、不規則なレッドを、イエローは自分のベッドまで運び、寝かしつけた。
最初のコメントを投稿しよう!