運命の子

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何年かが過ぎていった。 僕はガーランドの下で、 望まない働きをしていた。 ………この僕が、あんな奴の為に、どうしてこんな事をしているのだろうか? 毎日毎日、疑問に思っていた。 僕はボクの為に居て、 ボクの為に生きているんだから テラの復活の為に、だと? この老いた星を守る為に生きる事など、何の意味がある? ガーランド……… 僕は誰かの為に居るんじゃない 僕自身が、やりたい事をやる為にいるんだ。 敷かれたレールの上を歩くなんて、つまらない事この上ないと思わないのか………? …………。 だから、僕はいつも ガーランドを軽蔑するような瞳で見ていたんだ。 そして、 僕の運命の歯車は突然 狂ったように激しく廻りだす事になるのだった………。
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