運命の子

3/6
前へ
/9ページ
次へ
「クジャ」 ガーランドが僕を呼んだ。 「はい」 顔には出さなかったが、 またくだらない仕事を与えられるのかと思うと、気が重くなる そして僕は、ガーランドの元へ 歩いていった。 「ふぇ………」 ………? 聞き慣れない声、しかも子供の よく見ると、そこには… 金髪碧眼の赤ん坊がいた。 「これは……?」 僕は尋ねた。 奴がそうする事を望んでいたから……。 「新しいジェノムのジタンだ。……成長過程を与え、トランス能力を備えた。……いずれお前を越える存在になるだろう。 ジタンが成長し、ガイアに迎えるまで成長したら…… お前の役割は終わる。」 ………何を、言っている? 僕はそこにいる子供の為の 時間稼ぎだとでも? ………この僕が? そしてクジャは、この日 初めて「憎しみ」という感情を知った。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加