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まるで昔からの友人のように王は言う。
自分に向けられる瞳はやわらかく、温かい眼差し。
ルナが物心つく頃から、姉はすでにカレッジ生として王城を出入りしていた。
( たしか、お姉ちゃんはまだ小さい私を一人にしておけないから、よく城に預けていたわ )
両親を亡くしたのは、たぶんその頃……。
「 ルナ?
どうした 」
「 …! は、はい 」
慌てて顔をあげると、心配そうに王が眉を顰めている。
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