◇帰ってきたお姉ちゃん

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「 もぅお姉ちゃんてば、 一体何の調べ物よ~ 」 謁見室をあとにし、ルナは渡り廊下に出る。 「 調べ物なら図書室よねやっぱ。 …いるといいなぁ 」 渡り廊下を抜けると広い吹き抜けの講堂が見えてくる。 その奥に図書室はあり、三層構造になっている。 ルナの今いるフロアは第一層。 世の基本的な理(コトワリ)や 構造、仕組みなどについての書物が置かれている部屋だ。 そのままズンズンと進み、 ルナは突然立ち止まる。 そして軽く右手をあげると、 床に刻まれた奇妙な文字の円陣が鈍く光り出す。 光はルナの輪郭を包み込み、 その姿はかき消えていく。 瞬間移動ーーー…… 初めてみた者は 必ずそう口にする。 だがこれこそが、 図書室に施された、 次の層へ行く為の扉(ゲート)なのである。 .
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