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女主人「はい♪まずは武器ね。『木のナイフ』よ♪」
勇者「初っ端からおかしくね!?木のナイフってなんだよ木のナイフって!切れないに決まってんだろ常識的に考えて!」
女主人「切れ味は、なまくらレベル。あと握る時怪我しないように気をつけてね。やすり掛けてないから♪」
勇者「掛けろよ!そこサボんなよ!木のささくれが痛くて仕方ねーよ!!」
女主人「あとは……はい♪『ダンボールのベスト』♪」
勇者「もうわざとだろ!?お前、俺に「死ね」って言ってるようなもんだろ!?勇者の装備がダンボールのハリボテってどんな鬼畜難易度のRPGだよ!?」
女主人「さ、準備はできたわ!みんな準備して!ここからあなた達の、長い長い旅が始まるのよ!」
妹「よーし、頑張りますー!」
幼「魔王を倒して玉の輿に乗るぜー!!」
格闘家「ようやくか…。やれやれ」
勇者「無視!?無視か!?主人公の俺無視!?」
女主人「村のみんなもあなた達を見送りに集まったわよ!」バッ
ゾロゾロ……
魚屋のおじさん「んだよ…今更もう魔王とかどうでもいいよ…この村平和だし」
八百屋のおじさん「激しく同意」
床屋のおじさん「今日定休日なのに…」
――みんなの、おじさん達の、期待を篭めた眼差しを受けながら、僕達は誓ったんだ。
―――魔王を、
勇者「なんだこの流れ!マジでスタートかよ!」
―――この世界を混沌と闇に陥れた魔王を、
ワーワーガンバレーカエレーワーワー
―――必ず、倒すと。
おしまい
ありがとうございました!負け犬先生の次回作にご期待ください!
勇者「打ち切り!?」
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