妹「お兄ちゃん早く魔王倒してよ！」

プロローグ・ハジマリの村編

ﾄｽｯ

妹「疲れたぁ…」

女主人「お疲れ様～。早速だけど妹ちゃん、ちょっと相談に乗ってあげようと思うの」

妹「へ？相談？誰のですか？」

女主人「あなたの」

妹「…えぇ！？」

占い師「………」

女主人「ほら、うちって専属の占い師がいるじゃない？だからそれであなたの悩みをちょっと占ってもらったのよ♪」

妹「え……ええぇ！？」

占い師「…ｺｸﾘ」

女主人「…お兄ちゃん想いの優しい娘なのね♪妹ちゃんは」

妹「ぁ……ぁう…///」

占い師「……ﾆﾔﾆﾔ」

女主人「ともかく、勇者くんを魔王討伐の旅に行かせたいのね？」

妹「あ、はい…」

妹「お兄ちゃん、三年前に王国の占い師さんに『魔王を倒し、世界を救う』世界でたった一人の勇者に選ばれたのに相変わらず引き込もってて…」

妹「このままじゃ、世界は滅んじゃうし、お兄ちゃんも引き込もりから抜け出せないんです！」

女主人「うーん…でも妹ちゃん、魔王討伐は命懸けよ？いくら自慢のお兄ちゃんだからってそんな命懸けの旅に軽々しく行け行け言うのはお姉さん感心しないかなあ♪」

妹「う……！……でも、お兄ちゃんは勇者に選ばれたんだし…でも…でも…私どうすれば…」

女主人「簡単な事よ♪」

妹「え？」

女主人「妹ちゃんもお兄ちゃんと一緒に旅に行けばいいのよ♪」

妹「えええええ！？私も！？」