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ガツガツッ
金色の髪をかき上げながら少女は必死にご飯をかき込んでいた。
「……千夏よ、なんじゃ起きたかと思ったらいきなりご飯にがっつきよって…」
その様子を冷たい目線で見る老人。
老人と少女、ここら辺では少し変わった組み合わせの、朝の食卓。
「ムガッムガガガッ」
千夏と呼ばれた少女は口いっぱいにご飯を頬張り、もごもご何かをうったえかける。
「いつもご飯はゆっくりしっかり噛んで食べなさいと、あれほど…」
むしゃむしゃ…ゴクッ
「なんで起こしてくれなかったんですか!!今日は大事な入試だってあれほど言ったじゃないですか!!」
その言葉に少し呆れながら、
「はぁ、老人を目覚ましに使おうなど、最近の若いもんは…だいたいワシかて朝はゆっくり寝たいんじゃい」
「近所のおじいさん方は朝早くラジオ体操にいそしんでますけどね…」
そういってジト目で見る、、、
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