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サイアクである…
これまで幾度となく学校の入試を志願したものの、どこの学校も試験すら受けさせてもらえなかった。
どうやら髪の色が問題らしい…
この国では色の抜け落ちた老人以外全国民が、と言っていいほど黒い髪をしている。
色が付いているとあまり好まれないようだ。
――――理由は…解らない。
『それでも私は染めません!!お母さんと同じ色の、この髪を…』
千夏は自慢の金色の髪を愛でるように撫でた。
だから、やっと試験までこぎ着けたこの学校に落ちられない。
千夏は試験会場へ向け走った、、、
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