第一章

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長老が用意してくれた宿で日が暮れるのをまっていた。 今日は拝火祭だと言う。 夕方から村の外れの祠で行われる古い宗教行事だそうだ。 一人で時間を過ごすことで、自分の置かれた状況がだんだんわかってきた。 まず、地震のあとここにいたこと、 ここが地球ではないこと、 そして、帰り方がわからないこと。 最悪。 しかし、どこか安っぽいRPGのような話しに、まだ信じられず、現実味を見いださせられずにいた。
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