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しかし、今止まるわけにはいかない。
この奥はガスがいるはずだ。
急ぐんだ‼‼‼
走りだししてホールの中程に来ると、ガスらしき姿が見えた。
そして………………………‼‼‼
「またバケモノか‼‼‼」
ガスの前には、確かに異形の者がいた。
全身が群青の炎に包まれた魔物。
このホールを埋める炎はこいつの身体から出ていたらしい。
二人とも僕に気がついたみたいだ。
「ガスを返せ、バケモノ‼‼‼」
「また客か。それに今度の客は礼儀も知らんらしい‼‼‼」
バケモノはいっそう強く炎を燃え上がらせた。
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