第一章

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しかし、今止まるわけにはいかない。 この奥はガスがいるはずだ。 急ぐんだ‼‼‼ 走りだししてホールの中程に来ると、ガスらしき姿が見えた。 そして………………………‼‼‼ 「またバケモノか‼‼‼」 ガスの前には、確かに異形の者がいた。 全身が群青の炎に包まれた魔物。 このホールを埋める炎はこいつの身体から出ていたらしい。 二人とも僕に気がついたみたいだ。 「ガスを返せ、バケモノ‼‼‼」 「また客か。それに今度の客は礼儀も知らんらしい‼‼‼」 バケモノはいっそう強く炎を燃え上がらせた。
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