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走りだしてすぐの植え込みの先、地に座り込んだ少年と………
「バ、バケモノ‼‼‼」
バケモノが振り返った。
思ったより声が大きかったらしい。
「…どうして……な………バケモノ……は……」
さすがに畏れがまわってきた。
ガチガチだよ。
「どうしたら……」
足が凍り付いたみたいに動かず、逃げることさえできない。
「…たす…け……て…」
恐怖から搾り出した声、聞き逃しそうな微かな声。
でも聞こえた‼‼‼
僕は心の中で溢れたもの、《正義感―ユウキ―》を原動力に凍り付いた身体を解き放った。
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