空に燃えた日

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あんなに愛し合った、三葉が死んだ…。 昨日、三葉の母に電話があった三葉が事故死したと。その電話を切ったあと三葉の母はこう言った 『あなたが一緒にいなくてよかった…』と三葉の母は言った。まずは息子の死を受け入れる事からはじめるだろうに、三葉の母、鏡子さんは私を気づかってくれた 三葉の予定では今日は透子たちと海に行くと聞かされていた。 私は持病があり日光に長時間あたる場所には絶対にいかないようにときつく医師にも両親にも言われていたので不参加…。 もちろん鏡子さんにも一緒に行っては駄目よ!と念を押された。 そのかわり家で二人で美味しいランチを楽しみましょう(^o^) そう誘ってくれた。 両親との違いはここだ… 両親は駄目ならダメ 鏡子さんは駄目ならこれなら出来る👍と妥協案を見いだしてくれる。 救われている…母子家庭の鏡子さんは私を娘のように可愛がってくれた。 両親との会話もなく、私の顔をみるなりため息をつかれる。 だが考えてみても私にはなんの落ち度もない… 成績だってトップクラス(透子には負けるけど) 身体が弱いからって負けたくなくて学校にある水泳部に入っている 競技にはでないが、ゆらゆらと水の上や中をただようのはおだやかななれる 三葉は本当はサッカーが好きだが、私を心配して一緒に水泳部に入った。 元々の素質か、天才か…そぅ呼ばれるタイムを作り出す。まるで人魚だと部員に言われていた。本当に美しい…三葉のフォームには無駄がない。 私は一人妄想する、三葉の前世でモーセだったのではないかと(笑)彼の前の水は勝手に彼をよけていく…そのようにみえてしまうくらい彼の泳ぎは素晴らしい 私はというと、温水プールに毎日10分つかれば良いほうであまり長時間だと体内の体温調整が狂い、高熱が続いてしまう。 もっと、みんなと仲良くなりたい…そんな想いを持ちながら1ヶ月はすぎたある日 透子から、海に行かないかと誘われた 透子は、演劇部所属のルーキーと呼ばれている 幼い頃から両親の仕事についていきいろいろ学んだのだろう。両親は有名な女優と構成作家というからすごい。ちなみに兄はニート生活3年になる駄目兄貴らしい…。
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