★moon_child

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肌が白くて顔つきの綺麗な子だった。 小さな口の端が少し上に上がって一言   「こんばんは」   まさか話しかけるなんて思わなかった。触っちゃいけない気がした。だから震えた間抜けな声で 「こんばんは…」としか返せなかった。   すこしドキンとした。   「今、君は宿題ができなくって困ってるんだよね?」 月の子どもは何でもお見通しなのかな?   「はい…」 苦笑いで返した。   「知ってるよ…何故かって言うと君は心がもやもやしてるんだ。」 ずきん 「気になる子ができたんだ。そうだよね?」   びしびしと言い当てられる。 そう、オレは最近入ってきたマネージャーに恋をしてる。まだ一言も話してない。 月の子どもはあの子と同じで『触っちゃいけない』気がしたからドキンとした。   「歌」   「え…?何だって?」   「歌を作って…?君のたくさんの思いを教えて?少しは楽になるかもしれないよ?」   無責任な月の子どもはオレにそういうと星になって消えた。   一人、部屋で ぽつり、つぶやいた   「夢じゃないよね?」
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