★独占

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「兄さん」 いつもオレを呼ぶ敬意に満ちた声。   「クロ…!!」 やっとクロに会えた。   5日ぶりに。   「稼動、お疲れ様!!」   15稼動でなにかと忙しく、締め切りギリギリになんでも残してしまうオレは、 最後の約一週間ほど部屋に缶詰状態を強制されるのである。   「クロ…会いたかった」  思いっきり抱きしめると、クロは苦しいのか、むぎゃっと小さな奇声を上げた。 かーわいいのなんの、もっと抱きしめたくなる。   抱きたくなる。   「兄さん…ん…ぇ、ちょ??」   我慢できなくって軽くソファーに押し倒す。   ちゅう。   「………?」   クロが口をポカンと開けている。かなり可愛い。   「今は15のメンツが部屋に残ってるから、あとでな!それともクロは視姦も好きだったかな~…?」   オレがキスでやめたことは想像外だったらしい。 その証拠に、 顔が赤い。 目がとろんとしてる。 なんだか物足りないような様子。   「違うもん違うもん!!」   ブンブンと首を振って反抗するのも、 恥ずかしくてオレから逃げるように、15メンツに挨拶をしにいくのも、今やオレの発情スイッチ。   取るなよ、新人達、そりゃオレのだ。
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