3人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと、慶次のもとに一匹の鷹が近付いて来た。
「もしや!」
慶次はそう言うと、右腕を少しあげて、あげた腕に皮のような物を巻いて鷹をよんだ。
すると鷹は降りてきて、足の所に書状がついてあった。
(慶次殿。明智光秀、秀満様。謀反なり、信長様は本能寺にて討死であられまする。にて、安土にご帰城お願いまする。して、これより我が主君亡き城は後継者の問題がありますが、先ずは謀反者を討つしだいでございます。)
さらに書状は続いていた。
(されど、慶次殿に救援いただきたく思っているしだいです。秀吉より)
なんと、書状は羽柴秀吉の物だった。
慶次はその場で返事を書いた。
(秀吉殿へ。我、慶次は織田家臣を退いたため、救援できぬ。今は上杉家臣のため、謙信公の有無なく兵を動かせぬため、申し訳ない)
最初のコメントを投稿しよう!