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1
此所は宇宙の或る星。
「(危なかった・・・。
仮死状態にしていて良かった・・・。)」
ふとした所から、突然赤い龍が出て来た。
「シャディオンめ・・・。
俺達の星を滅茶苦茶にしやがって・・・。
他の皆も消されて、俺だけか・・・。」
然して、宇宙へ飛び立った。
「ガーディ。
安城京都。
お前は、宇宙を流離う未来の弟。お前の力が必要だ・・・。」
そう懇願する様に呟きながら地球に向かっていた。
2
此所は夜中の日本。
「うぅん・・・。」
京都は勿論寝ていた。もう五月と言う高校二年生になって一ヶ月が経った。
すると突然、寝室の窓全体に輝かしい光が目一杯差し込んだ。
「(誰かが・・・
呼んでる・・・。
誰かが・・・。)」
裸足で何時の間にか街中を走っていた京都。服装も寝室時と変わらないパジャマだ。
「(何だろう・・・。
此の・・・
懐かしい様な感覚は・・・。)」
暫く走り、見知らぬ森へ歩いて入って行った。
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