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「・・・。
あれ・・・。」
目を覚ました京都。上半身だけ起きて居た。
「なーにが
あれ・・・
よ~。其れに、一寸待って~とか~。」
祐子が上半身だけ起きて寝言を言っている京都の顔をずっと間近で視て居た。
「夢か・・・。」
未だ寝ぼけた様子でアラームを止める。
「ほら~。早く起きなさい。高二になって未だ一ヶ月しか経ってないんだから、遅刻なんかしてみなさい?許さないからっ。」
窓を開けながら弱々しく叱る祐子。
「は~い。
(あの夢・・・
何なんだろう・・・。)」
不思議に思いながら居間へと向かった京都だった。
3
其れから、行きの駅で待ち合わせた何時もの三人。学校の最寄り駅から学校へ歩いている所だ。
「はぁー。暖かいな~。」
祐也が伸びをして春の陽気を感じる。
「寒い冬が終わって、春だね~。」
と武が京都の肩に手を置くが
「・・・。
(あれ・・・
何だったんだ・・・。)」
視線を落としながら歩く京都。
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