二十二話「懐かしき出逢い?謎の龍グラウス」

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あげようかっ?」 無表情な上、冷たい口調でゆっくりと告げ、最後は疑問詞と言うことで首を傾ける。  「あ・・・ ははは・・・。 結構でーす!」 走って行ってしまった。  「待てぃごらぁ!」 京都も容赦無く追い掛けて行った。  「神地ったら・・・。(まぁ、安城の調子が戻ったから良かったか。)」 苦笑してそんなことを思っていた祐太だった。  京都の学校はクラス替えが無かった。何時も通り教室に入ると、荷物を机の脇に置いて  「はぁ~・・・。」 机に貼り付く様に伏せる。 あの光景がフラッシュバックする。  「(あの龍・・・ やっぱり・・・。)」 すると、正太郎が歩み寄って来た。  「ねぇねぇ。今日の日食、楽しみじゃない?」  「へぇ・・・? そんなの在ったっけ・・・?」 顔を無理に正太郎の視線に上げる。  「えっ!知らないの!?」 遅れてるね、と言うのを遠回しに言うかの様に小さく驚くと、続けた。  「其れも、日食って呼ばれてるけど、実際の所、太陽を隠すのは
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