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あげようかっ?」
無表情な上、冷たい口調でゆっくりと告げ、最後は疑問詞と言うことで首を傾ける。
「あ・・・
ははは・・・。
結構でーす!」
走って行ってしまった。
「待てぃごらぁ!」
京都も容赦無く追い掛けて行った。
「神地ったら・・・。(まぁ、安城の調子が戻ったから良かったか。)」
苦笑してそんなことを思っていた祐太だった。
京都の学校はクラス替えが無かった。何時も通り教室に入ると、荷物を机の脇に置いて
「はぁ~・・・。」
机に貼り付く様に伏せる。
あの光景がフラッシュバックする。
「(あの龍・・・
やっぱり・・・。)」
すると、正太郎が歩み寄って来た。
「ねぇねぇ。今日の日食、楽しみじゃない?」
「へぇ・・・?
そんなの在ったっけ・・・?」
顔を無理に正太郎の視線に上げる。
「えっ!知らないの!?」
遅れてるね、と言うのを遠回しに言うかの様に小さく驚くと、続けた。
「其れも、日食って呼ばれてるけど、実際の所、太陽を隠すのは
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