②葵

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私、完全に嫉妬だ―――――。 蘭が歩美ちゃんと仲良くしてるの見て嫉妬してるんだ―――。 歩美ちゃんが私にぺこっと会釈してくれたけど 私は返すことが出来なかった。 ニコりとも出来なかった。 そんな自分がすごくやだ。 自己嫌悪―――、、 トイレで、冷静になって 蘭に謝った。 蘭「えよ♪気にせんとって。歩美も気にしてないと思うよ?歩美はそんな事気にする子じゃないよー♪」 蘭は悪くない。 それどころかすごく優しい。 だけど、この蘭の言葉が 私の胸に突き刺さる――。 蘭が歩美ちゃんのこと 私のことよりも理解してるみたいで――。 蘭が一番 歩美ちゃんのことを理解しているみたいで――。 そんなことないって言い聞かせても、 私たちの友情はそんなヤワなものじゃないってわかってるのに ゆっくりと広がっていく 不安の波紋―――――。
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