きみの存在

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 「ねえ、山ちゃん‥?」  そして、君が口を開いた  「僕のこと、本当に好き?」  いつも、そんなことを  言わない君からの突然の  言葉にどきっとした  好きだよ、大好きだよ  そう言いたい。  君は俺に必要不可欠な  存在だって伝えたいんだ  俺の口動け  そう思っても動かなくて  熱くもないのに、いやな手汗  が俺の手から溢れ出てくる  早く言うんだ。早く。  「なんか、無理させてごめん  僕ばっかり好きだったんだね」 _
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