きみの存在

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 「ねえねえ!山ちゃん!  今日さ、ラーメン行こ!」  帰りのホームルーム中  隣の席である君は  にこにこしながら  俺に話しかけてきた  その笑顔がかわいいなーなんて  さりげなく思いながら  俺は顔には出さない。  「ん、いいよ」  俺の返事を聞いた君は  またパーッと笑顔を明るくする  「何ラーメンにしようねー  味噌かなー、  あ、でも塩もいいなー  だけど、醤油‥  やっぱり、とんこつ?」  味一つ選ぶだけでこんなにも  ころころ表情が変わって  そんな君を見る度に  とてつもなく愛しいと感じる _
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