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嫌な顔をされたらどうしよう。
そんな不安をよそに、机に向かっていた一志くんはわたしを見て、こっちに来てくれた。
…………
「どうした?わざわざ」
「あの…報告があって」
「報告?」
「わたし、大学決まったの」
「!」
目を見開いて驚く一志くんに、今から何と言われるだろう。
反応が気になって、廊下ばかり見つめてしまう。
「そっか……。だったら、俺も絶対に第一志望に受からないといけないな」
一志くんは、穏やかに微笑む。
「絶対、遥ひとりで行かせないから」
「……うん!」
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