学園生活で。

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今日は入学式。 この学園は非常に人気がある。 整い過ぎと言ってもいいくらいに豊富な設備に、思い出作りにもってこいなさまざまな行事。そのぶん勉強もトップレベル。それに相当する試験の倍率も凄くて、試験に落ちて泣いている人を何人見たことだろう。 そんな凄いこの学園に俺、アルフレッド・F・ジョーンズが入れたのは、本当に奇跡に近いかもしれない。 成績は中間くらいだった。ただ、体育だけは飛び抜けてよかったし、バスケでそれなりに活躍したおかげだろう。 とにかく、俺はこの学園生活に期待をしていた。 退屈をもっとも嫌う俺にとっては、沢山行事があるのは嬉しい。勉強だってこれから頑張れる自信はある。なんたってヒーローだからね! 「色々考えてたら体育館に着いちゃったよ!!よーし、入学式は面倒だけど、これから頑張るんだぞ!!」 そして俺はこの入学式で、 夢の中の天使に出会うことになる。 『愛』を失った天使に。
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