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オーナー「彼は土佐勤王党の一員です。その頭目、武市半平太の命により土佐の攘夷派に歯向かう敵を、ことごとく暗殺しました。
ついたあだ名が"人斬り以蔵"…」
一同「人斬り以蔵!!」
その物騒な名前を聞き一同が、距離を取る。
以蔵「ち、ちっくと待ちいや。別におんしらを斬る気は無いぜよ。
それにワシは武市先生の命令に従って悪い奴を倒しただけじゃ…」
良太郎「……」
以蔵「けんど、何で良い事をしたのに、新選組や土佐の役人に追われなきゃならんぜよ」
以蔵が悔しそうな顔をする。
良太郎「オーナー…」
オーナー「どんな理由があるにせよ、人を殺したら犯罪。
それだけです」
コハナ「でもずっと殺し続けてたんでしょ?なのにある日突然追われる身になるなんて」
ウラタロス「ざっくり言うと、攘夷派のリーダー的存在の長州藩が弱くなったから、土佐勤王党も勢いを失ったのさ。
そして彼等の事を快く思っていなかった土佐藩の上層部に弾圧されちゃったってわけ」
良太郎「なるほど。彼が来たのは弾圧されている時代って事か」
モモタロス「じゃあどうすんだよ。このまま帰したら捕まって殺されるんじゃねーか」
良太郎「確かにそうだね」
良太郎が少し厳しい顔をして答える。
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