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「助けて…だれか…」
どこかで私を呼ぶ声がする。何が起きているかなんてサッパリ分からない。
ただ一つ、分かること……。ここは、戦場だ。
人々の慈悲を求める声さえもかき消す悲しい場所…。それでも人々はひたすらに誰かが助けてくれるのを信じて叫び続ける。…叫んだって意味ないのに…
私は、人の高い声が飛び交う中、ある一定の場所へと向かっていた。…名前は分からないけど、とにかくそこへ…歩いて行った。
腰まで伸びた髪に目にかかる程に長い前髪。服はボロボロの迷彩の服を着て片手には銃を持っている。
私の名前は…ない。むしろ忘れたと言った方がマシだろうか?
ある場所に着くと、私はそこに入り、発射ボタンを押した。…そう、自分だけでも行き残れるように…。
やがて、それは大きな音を出して空へと浮かび上がった…
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