プロローグ

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先生の授業の進め方にイライラしながらも板書していく。さっきのナタネの話の続きが気になって仕方ない。 部屋が30分くらい経ってやっと暖かくなってきたのを感じると、そんなことを考える暇もなく眠気が襲う。オマケに先生の声がフニャフニャした感じなものだからたまらない。 先生「こら、何寝てんだ。」 ナタネ「先生…そんな声じゃ寝たくなるのも当然ですよ。」 先生は「何?」と、シワを寄せて言った。ナタネの斜め後ろの席に座っている私から、先生の表情はよく見える。席が近いせいか、ナタネを注意した後に私がさされることも少なくないからその度ストレスがたまったりするのだ。そして今も… 先生「姿勢を正せ。」 アミカ「はいはい…」 先生「はいは一回!」 アミカ「は~い…」 あぁ…もう、眠たくなってきた。早く授業終わらないかな…。 先生のスーツからシャツがはみ出しているのに目を付けながら気にしていると、目が次第に重くなっていくのを感じた。…寝ちゃおうか、よし…寝よう。眠気には他のどんなものにも勝てる気がしないから仕方ないよね…
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