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言葉にならない程の爆音と地響き……。
その音で、更に騒然となる住民たち。
「耳が痛い……」
私はその凄さと痛さで目を閉じてしまう。何が起こっているのかわからな状況で、しかも自分に被害が及んでいるなんて……何だこれは。
激しい耳鳴りが余韻のようにずっと続いている。そのせいで頭痛もしてきた。
あれ……?
何だか身体が斜めになっている気がする。重力で後ろに倒れてしまいそうな……私の感覚が可笑しいのか?
もしかしてさっきの地響きで処刑台……じゃなくて柱が倒れかかってるとか?
パッと目を開けると、青色が広がる空と白い千切れ雲が飛び込んで来た。
先程見た景色とは違う。やっぱり斜めだ。柱が傾いているみたい。
もしかして逃げられる?
私は勢いをつけ、何度も何度も身体を揺さぶった。逃走する事だけが頭の中にあり、必死で身体を揺さぶった。
何度目かの時に身体が後方に倒れる。
「や、ヤッタ!」
そう思うものの、この高さ……結構半端ない!
奇声をあげるよりも前に、私は地面に叩きつけられてしまった。倒れる事はわかっていた筈なのに、頭になかった。
「痛た…………」
……けれどこれくらいの痛み、死ぬよりマシだよね。
柱は壊れ縄の解けた私は腰に手を当て、その場を離れた。
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