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「あっ、よかったぁー。すみません!!」
トイレに行くにはどうしたら…
と聞こうと思ったけど、…前言撤回。
なんでかって?それは…
「なんか…、映画でよく見る妖怪っぽい…」
すると、妖怪っぽいのが
こちらに気がついたのか
素早く動き、私の首を掴んだ。
「……っ(息が、出来ない)」
しかし、息が出来なかったのは少しの時間だけで、なぜか妖怪は、弾かれたように私から離れる。
「オ…陰陽ノ…、殺ス…」
「…はい?」
何て言ったか分からなかったから、思わず聞き返してしまった。
「殺ス!!!!」
「えぇえぇえ!?!?!?」
妖怪は地を蹴り、私に向かって突っ込んできた。
よく見ると、妖怪の手の部分はナイフのように尖っていて…
「…死ネ、陽ノ…末裔」
妖怪が私に接触すると同時に
私の制服は紅色に染まった。
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