始まりを告げる花

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「守ー、早く早く!!   入学式に遅れるよ!!」 そう言って、 私、陽日茉莉(ひなたまつり)は 後ろを走ってる幼なじみ、 陸奥守(むつまもる)に声をかけた。 「ま…茉莉、速すぎ…」 「だって、今日から高校生なんだよ!」 「ま…まぁ、そうだけどよぉ、   もうちょっとゆっくり走っ…」 「あ゛っ、あと5分しかない!!   守、あと学校までどれくらい?」 「…、多分500mぐらいじゃね?」 「OKー♪んじゃ、走るよー」 「って、どんだけ元気なんだよ」 守は、ちょっと疲れていそうだったので 置いていこうと決断し、 私は走り出した。 直線の道をまっすぐ走り、 曲がり角をまがる。 すると、不意に ----桃色の花が舞い落ちてきた。
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