始まりを告げる花

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全力で走ったけど、 結局遅刻してしまって 先生に怒られた。 守は、途中でギブアップしたらしく 私の到着より10分遅くに着いた。 けど入学式は、まだ始まってなく 新入生は体育館に移動して パイプ椅子に座る。 入学式は、 どこの学校も同じで 校長からの洗礼(講話)があった。 正直いって、長い…。 校長が話を終えて、降壇した後、 「では、生徒会長から一言」 というアナウンスが入った。 壇上に上がった生徒会長を見て、 私は…、思った。 「夢の中の人…!?」 桜吹雪のなかで出会った人が 壇上に上がって、話し始める。 「生徒会長の廻神だ。 …まぁ、あんまり言うことはないが  学校生活、楽しめ。」 そう言うと、会長は 壇上から降りてスタスタと 歩いて体育館から出て行った。 生徒会長が出ていったことに、 新入生はざわめく。 けど、在校生は静まり返っている。 「いつも、こんな感じなのかな…」 私はそう思った。 だけど、…実在したんだ。 あの場所で出会った、桜の人…。 「これって、…運命?」 …って、そんな事あるはずないか。 そういうのは、少女マンガだけだよね。 「それでは、新入生、退場」 アナウンスで私達、新入生は退場し 入学式は幕を閉じた。
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