6人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
入学式が終わって、次は試験。
言ってなかったけど、
この高校、神元(みょうもと)高校は
私の住んでいる地域で一番の進学校。
そんな進学校に、
なぜか合格してしまった
私と守は、全然勉強が出来ない。
「ま…茉莉、俺、もうダメだ…」
「いや…、私もダメかも…」
昼休みに、ご飯を食べながら
そんな話をしていると、
「試験難しかったよね」
と隣から声をかけられた。
「だよな、俺と茉莉頭悪ぃから
もっと、難しいよ。」
「………守、
人前で言っていい事と悪い事が…」
「わ゛っ、悪かった!!茉莉、怒るな!?」
「ふふふっ、仲がいいのね」
「まっ、まぁな幼なじみだし」
「私、夜一茜(やいち あかね)。
同じクラスだからよろしくね」
「俺は、陸奥守。よろしくな」
「私は、陽日茉莉だよ」
「陽日……」
私が名前を言うと、
夜一さんは考え込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!