始まりを告げる花

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入学式が終わって、次は試験。 言ってなかったけど、 この高校、神元(みょうもと)高校は 私の住んでいる地域で一番の進学校。 そんな進学校に、 なぜか合格してしまった 私と守は、全然勉強が出来ない。 「ま…茉莉、俺、もうダメだ…」 「いや…、私もダメかも…」 昼休みに、ご飯を食べながら そんな話をしていると、 「試験難しかったよね」 と隣から声をかけられた。 「だよな、俺と茉莉頭悪ぃから もっと、難しいよ。」 「………守、  人前で言っていい事と悪い事が…」 「わ゛っ、悪かった!!茉莉、怒るな!?」 「ふふふっ、仲がいいのね」 「まっ、まぁな幼なじみだし」 「私、夜一茜(やいち あかね)。  同じクラスだからよろしくね」 「俺は、陸奥守。よろしくな」 「私は、陽日茉莉だよ」 「陽日……」 私が名前を言うと、 夜一さんは考え込んでしまった。
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