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「寒っ!」
「ったく…温暖化じゃねーのかよ…」
魅紗と柊は、久しぶりに二人っきりでいつもの道を歩いていた。
「う~…寒い…あ!あのつらら、刺さりそうだね」
魅紗はその場に立ち止まり、一本の鋭利なつららを指さす。
「しょうもねぇな…刺さんねぇよ」
柊は笑いながら言う。
「えー?刺さるかもしれないじゃんかー」
「刺さんない、刺さんない」
「…むぅ…」
魅紗はすねたように歩き出す。
「おい!ちょっと待てよ!」
柊は魅紗を追いかけた。
「遅いわよ!」
着いた早々に莉香に怒られた魅紗と柊は、びっくりしたように莉香を見る。
「莉香…まだ5分前だから…な?」
「ふん!」
龍がなだめると、莉香はまた椅子に座る。
「莉香?」
魅紗は莉香を見た。
「とけないんだと」
すると、龍がそう言う。
「「何が?」」
現状を把握出来てない2人は龍に問う。
「事件だよ」
龍はいつもの事だと言うようにため息を吐きながら、言う。
「何の事件ー?」
「…殺人事件です」
魅紗がそう聞くと彩が答えた。
「「…殺人事件…」」
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