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数分後。
柊達は莉香達のいる部屋に戻っていた。
「持ってきたよーっ」
魅紗はさっきの鋭利なつららを持って帰ってきた。
「魅紗、貸して」
圭はアイスピックを持っていた。
「はい」
圭は魅紗からつららを受け取るとアイスピックで更に鋭利に研ぎ出した。
「広瀬」
「うん」
柊が圭を呼ぶと、優太がどこからか、クッションを持ってきた。
「えいっ」
圭が、ダーツをするかのようにおもいっきり投げると、音をたててクッションに刺さった。
【刺さったっ!?】
柊以外のその場にいた全員が思わず声に出していた。
「これが今回の事件の真相だ」
柊は得意げに言う。
「つらら…ね」
莉香は悔しそうに唇を噛んだ。
「圭、すごーいっ」
「ウチは桜井に言われた事をしただけだよ」
「にしても、すげぇ命中力」
魅紗と龍は圭を褒めていた。
柊は少し孤独感を覚えた。
そんな柊に一人の人影が近づいていた。
「…よくわかりましたね」
「紺野か」
「…莉香ちゃんでもわからなかったのに」
「あぁ、あれ思いついたの、実は俺じゃないんだよ」
「…え?」
彩は不思議そうな顔をした。
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