汐路を探して

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その時背中に……ゾクリ……とする悪寒を感じる。このままここにいてはいけない!!俺は素早く飛び上がる。その俺の下を風切り音をあげながら"何か"が通り過ぎた。 振り返り見ると、 鬼が…いや鬼が持つ金棒を振り抜いた状態で「チッ」舌打ちをするルイがいた。「あ…あのルイさんどうかなさいました?」大人しくプラモを作っていた俺に何の落ち度があったのかわからない…… わからなければ聞けばいい……という事で聞いてみる。するとルイは鼻をつまみ俺が使っていた着色料を指差す。なるほど……臭かったんですね… 俺は臭いをけす魔法を創り使用する「空気清浄リフレェェェッシュ」と「ごめんなさい」を連呼した。「気をつけて下さいね」 それだけいうとルイはアイスの所に戻って行った。俺は気を取り戻し、さぁ続きを…とガンプラ作りに戻る。 「あ…あ…………アッガイーーーー!!」先程の金棒が直撃していたのだろう。バラバラに砕け散ってしまいガンプラの残骸のみが残っていた。残骸を集め胸に抱くと…… 俺は泣いた。
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