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ルークが部屋を出てから数分後
トントン
「お呼びですか?学園長。」
そう言って学園長室に入ってきたのは、蒼い髪を腰のあたりまで伸ばしたスタイルのいい女性だった。
「よく来たの、セレナ先生。早速で悪いんじゃが、一緒に闘技場まで来てほしいのじゃ。」
「構いませんけど、どうかしたのですか?」
怪訝な表情で学園長に尋ねるセレナ。
「この間の職員会議で話した子が来たので、実力を計るための試験をしようと思っての。」
それを聞いたセレナは、どこか納得のいっていない様で
「例の子ですか。その時も言いましたが、入学したいのであれば、普通に入学試験を受ければ良かったのではないのですか?」
「そうできない事情があるのじゃよ。説明はできんがな。それで、協力してくれるかの?」
「納得はできませんが、しかたないですね。私が相手をするのですか?」
しぶしぶといった感じではあるが、了承したセレナ。
「そうじゃよ。おそらくじゃが、手加減はいらないじゃろうな。」
それを聞き、眉を吊り上げるセレナ。
「それは過大評価しすぎでは?学園に入学する年齢ということは15・6歳ですよね?その歳で、大人に勝てるとは思えないのですが。」
「ふぉっふぉっふぉ。戦ってみれば分かるじゃろうて。」
楽しげに笑う学園長とは反対に、セレナは少しイラついているようだった。
「まあ戦えば分かることです。では行きましょうか。」
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