二章 -使い魔召喚-

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「皆さん魔法実技の授業は初めてですよね?ですので最初に、この授業の内容を説明しておきます。この魔法実技の時間は、魔法の精度や魔力の制御の向上などを行います。それと、いくつか魔法の習得もしてもらいます。」 セレナの話にクラスメイト達がざわつく。恐らく「魔法の習得」という言葉に反応したのだろう。 「先日の模擬戦でも確認しましたが、今日は皆さんがどの程度魔法を使えるかを見たいと思います。二人ずつ、闘技場の真ん中に置いてある的に自分が使える中で一番強いと思う魔法を放って下さい。質問はありますか?」 特に質問はない様で、声をあげる人はいなかった。 「では、呼ばれた二人は前に出て魔法を使ってください。」 そう言ったセレナは近くにいた生徒から呼んでいった。 ルークが皆から離れ壁際に座っていると、アリスが近づいてきた。 「あの・・・ルーク君は・・・やらなくて・・いいの?」 「んー。まあそのうち順番回ってくるからいいんじゃないか?」 ルークはそう答えながら自分の横をポンポンと叩く。 それに気付いたアリスはルークの横に座り込んだ。 「そう言うアリスこそ、参加しなくていいのか?」 「私は・・・たいした魔法・・・使えない・・から・・・」 そうだった。と、ルークは思った。 「すまない。気が回らなかった。」 「ううん・・・気にして・・・ないよ・・・」 「ルーク君、シンシアさん、後は貴方達ですよ。」 いつの間にか二人以外は終わっており、雑談していた。。 上級魔法を使えたのはラウルやティアなど6人。シオンに至っては最上級魔法を使えていた。 「あ、はい!行くか、アリス。」 ルークはそう言って、アリスに手を差し出した。
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