二章 -使い魔召喚-

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「購買行って買ってきたら?アタシ達は屋上に行ってるよ。」 この学園は全寮制なので、食堂は勿論だが購買も存在する。 「じゃあ、ちょっくら行ってくる!」 そう言ってラウルは急いで走って行った。 「さてと、俺達も行きますか。二人とも荷物は教室だよな?」 それを見たルークはティアとアリスに声をかける。 「うん。ちょっと用事があるから先に行ってて頂戴!」 ティアはそう言うと何処かへ歩いて行った。  * 校舎屋上 生徒に解放されている屋上は学園の寮と王城以外に視界を遮る物が無いので、眺めが良く昼休みなどには結構な人数がくつろいだりしている。 「お待たせ!あれ、ティアは?」 ルークとアリスが着いてから数分後にラウルがやってきた。 「ん~なんか用事あるってさ。噂をすれば、だ。」 「ごめん!遅れたっ」 ルークが返事をしてすぐにティアが来た。その後ろに人が二人―――シャナとシオンがいた。 「用事って二人を呼びに?」 ラウルが訊くと、ティアは頷いた。 「シャナを誘いに行ったら、シオン君も一緒にって。シャナがどうしてもって言うからさ。」 そう言って、ティアは少し意地の悪い笑みをシャナに向ける。
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