二章 -使い魔召喚-

10/24
前へ
/78ページ
次へ
――場所は再び闘技場。 「皆さん揃っていますね?今日の午後の授業は魔具錬成と使い魔の召喚をします。」 セレナの話に喜びの声を上げる生徒達。 「呼ばれた人から順番に中央にある魔法陣に乗って使い魔を呼び出してください。その間に他の人には魔具を創ってもらいます。ですが、その前に魔具と使い魔について誰かに説明してもらいたいと思います。」 そう言ってセレナは生徒を見回す。 その視線から逃れる様に何人かが顔を背ける。 その様子にセレナは苦笑すると、顔を背けた内の一人の名前を呼ぶ。 「じゃあバルディスさん、使い魔についてお願いしますね。」 「あ、え、えっと、使い魔っていうのは精霊界か魔界から呼び出し契約した者のことで大半は精霊界から呼び出します。使い魔にはランクがあって、魔法と同じく上から神級、最上級、上級、中級、下級です。」 「ありがとうございます。完璧ですね。使い魔召喚で注意する点は、魔力を沢山流しても召喚される者の強さは変わらない事と戦って勝たないと契約してもらえない事がある事です。」 突然指名され動揺したもののなんとか正解し、ホッと胸を撫で下ろすシャナ。 「次に魔具について・・・ルーク君お願いします。」 「はい。魔具とは魔鉱石に魔力を流し創る事の出来る武器です。形を自分で決める事はできませんが、魔力に反応して作成者に最も合った物になります。様々な能力があり、基本的には一種類ですが複数の能力を持つ場合もあります。」 「ありがとうございます。では、今から魔鉱石を配ります。何人かでグループを作ったら、代表者は取りに来て下さい。」 それを聞き、生徒たちはあちこちで集まりだす。 「グループか~。この4人でいいよな?」 ラウルの言葉に他の3人は頷く。 「ボクたちもいいかな?」 そこへシャナがシオンを引っ張りながらやって来た。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加