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「もちろん!ね?」
ティアが笑顔で答え、ルークたちも頷く。
「じゃあ魔鉱石もらって来るね!」
そう言うとシャナは走って行った。
*
「おまたせ~。」
少し待ち、戻ってきたシャナが皆に魔鉱石を配る。
「おつかれさま!じゃあ始めよっか。誰からつくる?」
「オレがやるぜ!」
最初に名乗りを上げたのはラウルだった。
ラウルが手に持った魔鉱石に魔力を込めると、魔鉱石が光を放ち始める。
皆が見守る中だんだんと光が治まっていき、ラウルの手には黒い炎を纏った2mほどの長さの槍が握られていた。
「へっへ~。どうよこれ!かっけえだろ!」
出来あがったそれを自慢するように高く掲げるラウル。
「そうね~。ねえラウル。その炎熱くないの?」
「これか?全然熱くないぞ。触ってみるか?」
「どれどれ?きゃあ!めちゃくちゃ熱いじゃない!」
興味津々でラウルの槍に触れたティアだったが、あまりの熱さに普段は出さない様な声で悲鳴を上げた。
「ぶはっ!『きゃあ』って!ぷぷぷっ!ティアが『きゃあ』って!似合わねぇ!」
それを聞いたラウルは腹を抱え大笑いしている。
「うるさい!」
「ぐほっ。」
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