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あの後・・・
「はぁ!?なんで俺が魔法学園になんか行かなきゃいけないんだ!?」
「まあまあ、少し落ち着け。理由ならちゃんとある。」
父親に諭されたのが納得いかないのか、ルークは不服そうな様子で従った。
「お前は俺の跡継ぎだ。それはつまり、俺たち龍族を統べるということだ。それは分かっているな?」
散々言い聞かされてきた事を言う父親に、ルークは苛立ちを隠すことなく答えた。
「当たり前だろ。だから毎日稽古やら勉強やらしてるんだろうが。」
「確かにそうだ。だが、それでは分からない事も多い。だから魔法学園に通ってもっと沢山のことを学んでもらおうと思ってな。」
父親がまともな事を言うのがそんなに珍しいのか、ルークは内心かなり驚いていた。
「ふーん。まあ、面白そうだしいいよ。」
「そうか。では四日後に学園に転送するから準備をしておきなさい。扱える属性を減らすのと、魔力量を抑えるのを忘れずにな。」
「りょ―かい。」
そう言って、ルークは父親の書斎から出て行った。
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